退屈なフライト、アジア路線のANAビジネスクラス。
2017/06/19
ホーチミンから東京に帰る際、過去に直行便を使ったことがなかったのですが、ANAの就航路線を試してみました。機材は、ANAの子会社であるエアージャパンのボーイング767。
結果的に非常に退屈なフライトでした。機材、サービス、機内食やドリンク、キャビンクルーすべてにおいて驚きや楽しさがない。この区間のフライトは、他のスターアライアンスに加盟するアジア系航空会社はANAよりも高品質なサービスを提供しています。
まず、機材の設備の旧さが否めない。ビジネスクラスのシートの配列ですが横に2/1/2の配列。古びたインテリアとシート。スターアライアンスに加盟するアジア系の他の航空会社のビジネスクラスのシートではこのフライト区間でもフルフラットシートを用意しているのに、ANAにおいては途中までしかリクラインしないシートなうえ、足先までオットマンがない。6時間のフライトで完全に足はむくみます。まず快適でないビジネスクラスのシートをなんとかしてほしいですし、シートの配置・形状も旧来のもので、プライバシー重視のヘリボーン式の配置など前述の航空会社見習って欲しいものです。
それから機内食ですが、日本からの運航でビジネスクラスですから品質の高い食事が提供されることは当然ですがこれもまあまあと言えます。シンガポール航空が提供する機内食の和食に比べると味も格段に落ちますし、ドリンクメニューについてもシンガポール航空やEVA航空のほうがいいものを揃えています。また、非常に残念なのはメインの食事のあとの、メニューにある「お好きな時に」のサブの食事メニューについても一切声もかけてこない。これは本当に残念で仕方ありません。前述の他のアジア系の航空会社では客から聞かずとも、CAのほうから積極的に確認してくるのが普通です。サービスの出し惜しみをしているのかと酷評せざる得ません。
ANAが提供するサービスに、お・も・て・な・しは、まったく感じなませんし、前述の航空会社のほうがよっぽどおもてなしをしてくれます(笑)
柔軟性のない規則どおりにしか動けない典型的な日本式のサービスとは、表面上丁寧ではありますが、客の気持ちよりも会社のリスク回避やコスト効率を重視した押し付けのサービスであるように思えます。融通の効かない非おもてなしのサービスを提供しながら、自分たちはおもてなしをじゅうぶん出来ていると勘違いしている日系航空会社は残念としか言いようがありません。以前からANAについての不満は、コールセンターの若い女性契約社員の対応の品質の低さや、国内線のお馬鹿な若いCAのサービスまで数え切れません。国内線においては、毛布を持ってきてくれるよう頼んだところ、こちらの顔を覚えず他の客に渡し、こちらから声をかけるまで知らんぷりといったようなCAもおります。コンビニやファーストフード店ではありませんから、ひとりでもお馬鹿なCAがいますと全体イメージに繋がります。耳に残るのANAのあの音楽も虚しく感じます。
国際線においては、ベテランCAさんは出来た方も多数おられますが、中堅や若手のドン臭さが非常に目立ちます。ANAという会社自体、以前よりもクオリティダウンしているように感じているのは私だけでしょうか。
また、前述の航空会社に比べCAに華やかさがないのも事実です。幼いころに抱いた国際線スチュワーデスさんとは大きくかけ離れております。いつから日本の航空会社はこうなったのでしょう。現行のユニフォームにいたっては笑ってしまうようなチープなデザインです。腕とスカートにあるブルーのラインなど誰の発案なのでしょうか。一層、昭和のクラシックな制服に戻したほうがいいかと思うほど酷いです。
SKYTRAX
The World’s Top 100 Airlines – 2016
http://www.worldairlineawards.com/Awards/world_airline_rating.html
スカイトラックスの格付けで2016年度で5位に格付けされていますが、耳を疑いたくなります。
ANAのフライトは全般において、決して搭乗者を優雅な気持ちにはさせてくれるフライトは提供してくれません。目的地へのフライトに、前述のANA以外の航空会社を選択できるのなら、そちらをご利用することを強くおすすめ致します。非常に機転の効いたサービスと優雅な気持ちにさせてくれるフライトを提供してくれるはずです。